天然石、宝石ルース(裸石)専門店 いろはに^宝石〜見つけよう!あなただけのAttractive GemStones 世界でたったひとつの宝石♪
| |||||||
|
ホーム :: 苦難の道?FGA |
苦難の道?FGA |
さて、FGAとは何ぞや?一般の方は、まず知らないでしょう。 FGAとは! 英国宝石学協会認定資格FGA(Fellow of Gemmological Association of Great Britain=英国宝石学協会特別会員)は国際的に認知されている宝石学資格です。 FGAは1913年に世界初の宝石学ディプロマとして授与されて以来、卓越した教育の伝統を絶やすことなく今日まで高い水準を維持し続けています。 教育部のプレリミナリー試験に合格し、さらにディプロマ最終試験に合格したものに与えられる宝石学資格であり、現在全世界からの受験者数は毎年約1500名にのぼります。 そして全世界のほとんどの国を網羅しており、我が国のF.G.Aタイトル所有者は現在約150名です。ファンデーション試験に合格し業界で活躍されるも良し! 上級のディプロマ・コースに進学しても良し! 前途洋々たる未来が貴方を待っています。 FGA 英国宝石学協会認定 宝石学資格 1908年、英国のナショナル・ゴールドスミス協会の教育委員会としてロンドンに設立され、1931年宝石学協会、さらに1944年改組されて現在の英国宝石学協会Gemmological Association and Gem Testing Laboratory of Great Britain となり本日に至っています。 世界で最も古い歴史を誇る権威ある宝石学機関で、宝石学の普及を目的として国際的に活動しています。参加メンバーには、オーストラリア、カナダ、ジンバブエ、香港宝石学協会を持ち、またアメリカ、ドイツ、フランス、スペインなど各国の宝石学協会と連携を保ち、宝石学進展の中心的役割を担っています。 全国宝石学協会は、昭和43年から日本でのFGA試験の実施を委嘱され、昭和53年から英国宝石学協会承認のもと、日本語による通信教育講座と資格試験を行っております。日本宝石学協会、日本宝石協同組合なども、英国宝石学協会にFGA試験を委嘱されてましたが、現在は全国宝石学協会が、唯一、FGAの窓口となっております。 以上が、FGAについての解説です。読んでいただいたらわかるように、宝石学を究めた人だけに送られる宝石学有資格者の称号です。 一般には、よく宝石鑑定士と呼ばれていますが、本当は、宝石学有資格者が正しいと思います。宝石鑑定士と呼ばれる資格は、ないと思うのですが、、、? 宝石鑑定士というと、その石の値打ちを定めることが出来るということです。これは、FGAの資格があることは、非常に大事なことですが、その上に、宝石の仕入れ、商品の仕入れ(リング、ネックレス、ペンダント等)、販売に長く携わってないと出来ることではありません。 また、鑑定する人によって、ある程度のばらつきがあるのも事実です。FGAの資格だけでは、鑑定は無理です。FGAの所有者は、宝石を正しく鑑別する知識、技術を持っているプロフェッショナルな人なのです。 ここからが本題なのですが、FGAの資格を取得するには、かなりの覚悟が必要です。 まず、前に書いたように、テストは、プレリミナリーの試験に合格し、ディプロマの最終試験に合格しなければなりません。最短で2年で取得できます。しかし、このテストは、非常に難関なのです。私は15年前に、幸運にも最短の2年で取得出来ましたが、仕事をしながらで、非常に過酷でした。 テストはどういうものかというと、全てが論文形式です。最初のプレリミナリーは、午前、午後3時間の1日のテストです。ディプロマは、一日目は、午前、午後の3時間のテスト、2日目は、実技のテストです。実技は、宝石(ルース、原石)の鑑別です。 どのような勉強をするかというと、 ●宝石の特性と起源 読んだだけでぞっとしますよね。これらの項目に対して、アサインメントが出題されていて、それを、6月中旬に、年に1度あるテストにむけて、やって行きます。アサインメントは、1回に4〜5問出題されています。 添削は、担当の講師の先生がやってくれます。私の場合、9月から始めて、2週間に1回のペースでアサインメントをこなしていったように思います。そして、このアサインメントが、非常に手ごわい!ひとつの設問に、A4のレポート用紙20枚ぐらいになってしまいます。簡潔に書かないとだめなのですが、ついつい、長くなってしまうのです。40枚ぐらいになってしまうこともありました。 勉強時間は、1日3〜4時間は、当たり前でした。ディプロマの2年目も同じ様な勉強の方法ですが、さらに内容がむずかしくなってきます。そして、ディプロマのアサインメントは、英国宝石学協会に委託されている日本の鑑別協会(私の場合は、日本宝石学協会)で、英語に翻訳されて、日本ではなく英国宝石学協会に送られて添削されます。 ディプロマでの実技は、10倍ルーペ、顕微鏡、屈折計、偏光器、分光器、二色鏡、紫外線ライト、比重、チェルシー・カラー・フィルタ(CCF) の使い方、構造を理解しないといけません。 そして、テストは、すべて論文形式での解答ですから、完全に理解し暗記していないと、絶対に書けません。途中で考えたりしていると、時間が足りません。 実技も、宝石の名前が合っていれば良いのではなく、なぜその石なのかという、鑑別のプロセスが問われます。このようなことから、勉強には、膨大な時間が必要なんです。 私は、プレリミナリーの試験の時は1週間前、ディプロマの試験の時は2週間前から、日本宝石学協会の社長さん宅で、缶詰で、朝から晩まで勉強でした。(夜はよく遊びに行っていた!) 合格した年、イギリスのロンドンで行われる授与式、レセプションに参加してきました。授与式では、格式の重さと、歴史を感じた次第です。 皆さんも、1度挑戦されますか?まず、宝石が好きでないと、無理かな? |
|