本物、偽物？ー簡単な見わけ方！

皆さんは、自分が持っている宝石で、本物か偽物かわからないものはありませんか？例えば、誰かからプレゼントでもらったもの、海外旅行で買ってきたけれど疑わしいものなどです。

　私も、日々の仕事の中では、無料鑑別をやっています。しかし、特に、高いお金を出して買われたものなどは、偽物だった時にショックが大きいので、お客様に、「もし、偽物だった時に、がっかりされるようでしたら、今のままで、本物だと思って持っていて下さい。」と言います。

それでも、鑑別して偽物だった時は、やはり言いにくいものです。お客様が、偽物だとわかった時に、「だまされた！」と取り乱される時もあるんですよネ！だって、数十万、数百万で買った宝石が偽物だったら、そのショックは想像を絶しますうよネ！

特に、海外で買われた商品は、クレームをつけるのが難しく、例えば、ひすいの場合だと、「本ひすい（ジェイダイト）とは、言っていない。」とか、「台湾ひすいと説明している」とか言われて、結局、泣き寝入りです。このようなことは、買うほうにも、知識不足と軽率さがあると思うんですけどね！日本のちゃんとした宝石やさんで買う分には、まず偽物をつかまされることはありません。店側からすれば、信用にかかわることです。値段が高い安いは別ですよ！

　さて、前置きが長くなりましたが、本題にはいります。

　今から書くことは、宝石学的にきっちりと科学的に証明できる。鑑別の資格がある人が行う方法ではありません。が、ある程度簡単に、大体のことがわかるので、一般の方には、なにかと役に立つと思います。

　＊　ダイヤモンドー　ダイヤを新聞など、字が書いてある紙の上に置いて、ダイヤを通して字　　　　　　　　　　を読む。ダイヤは、屈折率が高く字が読めない。ガラス、プラッチックは読める。ダイヤに息をかける。ダイヤは熱の伝導率が高いので、曇りが「サッ」と消える。その他の無色透明の天然石は、上に書いた方法ではチョット難しいかも？　

　＊　ひすい　　　−　本物は（ジェイダイト）は、石に光を当てて、光っている所を注視すると、表面が海岸に波が押し寄せているようなさざ波模様が見える。肉眼では難しいかもしれないので、虫めがねで見たほうがよいかも！これは、本ひすいの石の構造に原因があって、本ひすいの石の構造が繊維質で、いくら研磨しても、表面にさざ波模様が見えるのです。

　＊オパール　　　−　本物は、フ（赤、オレンジ、青などに見えるところ）が、石を見る角度を少しずつ変えていくと上に行ったり下に行ったりする。偽者は、同じ場所で変わらない。チョットわかりにくいかな！貼り合わせの石にも注意して下さい。

　比較的簡単な見分け方が出来るというと、これぐらいでしょいうか？

　その他に、本物とガラス、プラッチックを区別するのに、ファセットエッジを注視する方法があります。ファセットカット（面カット）している石でないとダメですが、ファセットエッジ（面と面が合わさって角度のでている部分）が、「本物はシャープで、ガラス、プラッチックは、滑らかで丸みを帯びている」というようなことがあります。非科学的ですが、かなり有効です。

　実際のところ、鑑別の資格がある人でも、肉眼で見ただけで確実に宝石を判別するのは難しいのが現実です。見た瞬間に、この石は〜と断定する人の方は、信用がおけません。宝石のことをわっかてないから！なぜなら、ひとつの宝石を、きっちりと鑑別し断定するには、なぜそうなのかという、絶対的な根拠が必要だからです。

　興味を持たれた方は、少し宝石の勉強をしてくださいね！奥が深いのがわかりますよ！