さて、今回は、４月からの誕生石です。

４月の誕生石ーダイヤモンド（永遠不滅、清浄無垢）

宝石の王様と称されるダイヤモンドは、万物の中で、最高の硬さと比類なき輝きを持っています。
そして、その比類なき輝きから、完全無欠の象徴として、歴史上の権力者や淑女の身を飾ってきました。
　また、地球からの最高の贈り物として、現代では、婚約指輪をはじめとして、愛を語る上で欠かせない宝石となっています。
最近では、ピンク、ブルー、アイスブルー、イエロー、ブラウン、ブラックなどのファンシーカラーのダイヤも、脚光を浴び、人気が高まっています。また、75年の結婚を記念する宝石として、それにふさわしい風格を漂わせています。

　５月の誕生石ーエメラルド（幸福、幸運）

エメラルドグリーンの色彩名で有名なこの宝石は、鉱物名ーベリルの変種です。
一般に、結晶のサイズが小さく、過酷な自然環境下で結晶が成長するため、ほとんどの石に内包物が多く見られます。
エメラルド自体が希少性の高い宝石であり、その中でも、内包物が少なく、テリのある、濃いエメラルドグリーンの石は、非常に高価です。
　上記で述べたように、内包物の多い宝石ですので、ほとんどのエメラルドには、樹脂の含浸が施され、色を良く見せたり、内包物を少なく見せる処理がされています。
このようなことから、超音波洗浄器の使用は、避けてください。
また、硬度は、十分にかねそなえていますが、割れやすい性質で、衝撃にはデリケートですので、やさしく取り扱って下さい。エメラルドは、55年目の結婚記念日の宝石です。

　５月の誕生石ーひすい「ジェイダイト」

ジェイダイトは、東洋の神秘と称えられ、日本では、5月の誕生石に指定され、日本人には、和装に最も似合う宝石とあって、昔から、根強い人気があります。
透明感のある緑色は、最高級の一品です。それ以外にも、白、赤、黄、青、黒など、色調の幅は広く、中でも、藤色をしたラベンダーひすいは、最近、人気が出てきています。
　また、処理石、類似石も多いので注意も必要です。
日本でも、新潟県の糸魚川地域で少し産出しますが、商業的産地は、唯一、ミャンマーだけです。

　６月誕生石ー真珠（健康、長寿、富）

ダイヤモンドが、宝石の王様に対して、真珠は、宝石の女王と呼ばれています。
　真珠は、その柔らかな光と清楚な雰囲気から、慶びの席にはもちろんのこと、悲しみの席にも装うことが許される大変フォーマルな宝石です。
　真珠は、日本の宝石の代名詞にもなっていますが、貝の中で生物が作り上げるもので、鉱物ではありません。そのために、傷つきやすく、また汗や薬品、化粧水、果物のお汁などにデリケートに反応し、光沢が失われることがあります。
　このようなことから、やさしい取り扱いと、こまめな手入れが必要です。一般に流通しているほとんどの真珠は、養殖真珠で、天然真珠はほとんど出回ってないでしょう。真珠は、大きさ、色、形状、巻き（真珠層の厚さや配列の状態）、傷の状態によって、評価されます。
真珠は、３０年目の結婚記念日の宝石です