コハクは、松や杉などの樹液が化石となったもので、鉱物ではなく有機物質です。
　数千万年前に出来たもので、木の周辺にいた虫が、木の樹液に引っ付いて、
そのまま琥珀の中に入った、虫入り琥珀も良く見かけます。
また、植物の葉っぱが入っているものも見かけます。
数万年前の比較的新しいものは、コーパルと呼ばれ、琥珀と区別されます。

　虫入りの琥珀は、ドミニカ共和国で、多く産出されますが、日本では、岩手県久慈市が、琥珀の産出で有名で、琥珀専門の博物館もあります。他に、ロシア、ポーランドなどの東欧諸国で多く産出されます。

　日本では、琥珀が古代から珍重されていたようで、古墳から琥珀でできたなつめ玉や勾玉が発見されています。

　琥珀は、ナチュラルではなく、処理されているものも、多く出回っています。
熱処理によって、気泡を破裂させて、蓮の花のように円形に輝く模様が入っているものとか、アンブロイドと呼ばれる、琥珀を粉末状にして、樹脂と固めたものなどがあります。

　変り種としては、紫外線や日光の下で、青く見えるブルーアンバーや赤く見えるレッドアンバーがあります。
　皆さんも、琥珀をお手元に置いて、数千万年前に、思いを馳せて下さい。